1. FXの取引時間を理解する重要性
FX市場は24時間開いていますが、いつ取引するかによって、相場の動きやボラティリティ(価格変動の幅)が大きく異なります。
特に初心者は、どの時間帯が自分のトレードスタイルに合っているのかを把握することが重要です。
ここでは、FXの取引時間と各市場の特徴を詳しく解説し、初心者が取引しやすい時間帯についても説明していきます。
2. FXの取引時間は24時間!その理由とは?
FXは株式市場とは違い、平日なら24時間いつでも取引可能です。
これは、世界中の主要な市場(東京、ロンドン、ニューヨークなど)が順番に開くことで、常にどこかの市場が動いているためです。
FX市場の基本的なスケジュール
- 月曜の朝(日本時間7:00ごろ) → ニュージーランド市場がオープンし、取引が始まる
- 土曜の朝(日本時間6:00ごろ) → ニューヨーク市場がクローズし、取引が終了
つまり、土日を除けばFXはいつでも取引可能ということになります。
3. 各市場の特徴と取引のポイント
FX市場には、**主に4つの市場(セッション)**が存在します。それぞれの市場の特徴を見ていきましょう。
① 東京市場(アジア市場)
- 取引時間:日本時間 9:00〜18:00
- 特徴
- 取引量は比較的少なく、相場は落ち着いている
- ドル円、豪ドル円などの円関連の通貨ペアが活発に取引される
- 初心者が学びながらトレードするのに向いている
おすすめのトレード戦略
- レンジ相場狙い:価格の変動が小さいため、短期の売買でコツコツ利益を狙う戦略が有効
② ロンドン市場
- 取引時間:日本時間 17:00〜翌2:00
- 特徴
- 世界最大の金融市場であるため、取引量が多く、相場が活発に動く
- ユーロ・ポンドが中心となる取引が多い
- 重要な経済指標の発表が多く、ボラティリティが高い
おすすめのトレード戦略
- トレンドフォロー戦略:値動きが大きく、トレンドが発生しやすいため、流れに沿ったトレードが効果的
③ ニューヨーク市場
- 取引時間:日本時間 22:00〜翌7:00
- 特徴
- ロンドン市場と重なる時間(22:00~2:00)は、1日の中で最も取引量が多く、大きく動く
- 米ドル中心の取引が活発
- 経済指標の発表が多く、急激な値動きが発生することがある
おすすめのトレード戦略
- ブレイクアウト狙い:価格の急上昇・急下降を狙って利益を取る手法が有効
④ シドニー市場
- 取引時間:日本時間 7:00〜16:00
- 特徴
- 取引量は少なく、相場は比較的穏やか
- 豪ドル・NZドルの取引が活発
- 日本市場開始前の動きが見られることも
おすすめのトレード戦略
- スイングトレード向き:短期売買よりも、数日単位でポジションを持つ取引が向いている
4. 初心者におすすめの取引時間
初心者は、無駄なリスクを避けるためにも、以下の時間帯にトレードするのが理想です。
おすすめの取引時間
時間帯 | 理由 |
---|---|
9:00〜12:00(東京市場) | 比較的落ち着いた相場で学びやすい |
17:00〜22:00(ロンドン市場の開始) | 取引量が増えてチャンスが多い |
22:00〜翌2:00(ロンドン市場×ニューヨーク市場) | 最も活発で、トレンドが発生しやすい |
初心者は、東京市場の午前中(9:00〜12:00)から始めるのがベスト!
その後、ロンドン市場やニューヨーク市場に慣れていくのがおすすめです。
5. 取引時間による注意点
① 取引量が少ない時間はスプレッドが広がる
FX会社によっては、取引量が少ない時間帯(特に早朝や深夜)にスプレッドが広がることがあります。
スプレッドが広がると、取引コストが増えるため注意が必要です。
② 経済指標の発表に注意
米国の重要な経済指標(雇用統計、GDP、FOMCなど)は、ニューヨーク市場の取引時間内に発表されることが多いです。
これらの発表時は相場が大きく動くため、初心者は無理に取引をせず、動きを観察するのが良いでしょう。
6. まとめ
FXは24時間取引可能ですが、時間帯によって市場の動きが大きく異なります。
- 東京市場(9:00〜18:00):安定した相場で初心者向き
- ロンドン市場(17:00〜翌2:00):取引量が増え、トレンドが発生しやすい
- ニューヨーク市場(22:00〜翌7:00):最も活発な時間帯で、短期トレード向き
- シドニー市場(7:00〜16:00):豪ドル・NZドルの取引に適している
初心者は、まず東京市場で練習し、徐々にロンドン市場やニューヨーク市場に挑戦するとよいでしょう。
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