1. スプレッドとは?
FXのスプレッドとは、通貨の「買値(BID)」と「売値(ASK)」の差額のことを指す。これはFX業者の手数料の一部となり、トレーダーが取引する際に実質的なコストとなる。
例えば、USD/JPYの買値が150.10円、売値が150.12円だった場合、スプレッドは0.02円(2pips)となる。このスプレッドが狭いほど、トレードコストは低くなるため、初心者にとって重要なポイントとなる。
2. スプレッドの種類
スプレッドには大きく分けて以下の2種類がある。
- 固定スプレッド:一定の値で維持されるスプレッド。ただし、経済指標の発表時など、市場の流動性が低いときに拡大することがある。
- 変動スプレッド:市場の流動性や相場状況によって変動するスプレッド。通常、流動性が高い時間帯(ロンドン市場・ニューヨーク市場)は狭くなり、流動性が低い時間帯(早朝・週末)には広がる傾向がある。
3. スプレッドがトレードに与える影響
スプレッドの違いがトレードに及ぼす影響は大きい。特に以下の点に注意すべき。
- 短期トレード(スキャルピング)
- スプレッドが狭いほうが利益を出しやすい。
- 広いスプレッドのFX業者ではコスト負担が増大。
- 中長期トレード(スイング・ポジショントレード)
- スプレッドの影響は小さいが、それでも狭いほうが有利。
- 低スプレッド業者を選ぶことで、取引コストを抑えられる。
4. スプレッドを抑えるFX口座の選び方
初心者がスプレッドを意識してFX口座を選ぶ際、以下のポイントに注目するとよい。
- スプレッドの狭さ
- USD/JPYのスプレッドが0.2pips以下の業者はコストが低い。
- 変動スプレッドの幅
- 変動スプレッドでも、あまり大きく開かない業者を選ぶ。
- 取引ツールの使いやすさ
- スプレッドの変動がリアルタイムで確認できるツールを備えた業者が望ましい。
- スリッページの有無
- 注文時に意図しない価格で約定するリスクを避けるため、スリッページが少ない業者を選ぶ。
5. おすすめの低スプレッドFX口座
- GMOクリック証券:USD/JPY 0.2pips。スプレッドの安定性が高い。
- DMM FX:USD/JPY 0.2pips。初心者向けのサポートが充実。
- LIGHT FX:スワップポイントが高く、中長期運用向けにも適している。
まとめ
FXのスプレッドは取引コストに直結するため、初心者は低スプレッドの業者を選ぶことが重要。特に短期トレードを行う場合は、できるだけスプレッドが狭く、変動幅が少ない口座を選ぼう。
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